アサダワタル 日常再編集のための発明ノート

「長蛇の列の穴開け行為」を「文化」として捉える。

寒竹泉美の月めくり本

霜月本 :『夜空と月の物語』 日本星景写真協会、 ピーピーエス通信社

野村雅夫 フィルム探偵捜査手帳

ジュネの才能、ついに画面を飛び出す ~天才スピヴェット~

真子 レシピでつながる世界の景色

秋色リンゴとルバーブのデザート(タスマニア)

風戸紗帆 建築素人のデザイン体験記

関西デザイン学生シンポジウムを体験するの巻

インタビュー 久田カズオ さん

(聞き手/牧尾晴喜、原稿構成/風戸紗帆)

舗デザイン、新築住宅設計、家具、グラフィックデザイン、アートディレクションなど様々な活動を行うクリエイティブディレクター、久田カズオさん。彼に、最近のプロジェクトや空間デザインに対する考え方のお話をうかがった。

-------DIYによるものを含め、多くのリノベーション物件を手がけておられます。堺市の茶山台団地では、いろいろなバックグラウンドの方々を集めたDIYでのリノベーションが進行中です。このような方法は、賃貸住宅では珍しいかと思うのですが?
久田: DIYのワークショップでつくったものを賃貸で貸すというのは、日本で初めてのプロジェクトだと思います。今回だけではなく、将来的には「DIY R SCHOOL」という名前で、学校にしたいと考えているんです。ヨーロッパや戦前の日本では、自分の住宅は自分でメンテナンスするっていうのは当たり前のことだったでしょうが、今の日本では住宅が「商品」あるいは「資産」になってしまって、自分で手を加えるということが一切なくなってしまったと感じます。どういう風に手入れをしていけばいいのかということを、学んでいただきたいと思っています。

-------さまざまなメンバーでのDIY、しかも学校としての要素のあるワークショップとなると、予想外のこともいろいろとありそうです。
久田: ワークショップの参加者については毎回30名を募集してるんですけど、ありがたいことにほぼ完売しているんです。意外だったのは、30名のうち学生の方は5名ぐらいで、あとは一般の方で年齢層も20代から60近くの方が男女半数ということでした。始める前は、学生は参加費無料ということもあり、ほとんどが学生になるんじゃないかと想像していたんです。
 初心者クラス、学生・その他同業者のクラス、自宅のリノベーションを考えている人のクラス、現場作業を真剣に勉強したいクラス、の4つに分けてやっています。現場作業を真剣に勉強したいクラスにご年配の女性の方が入っていただいたりして、こちらの想定とは全く違う形になりました。連続して参加してくださっている方々は既にコミュニティを形成しつつあるというか、新しい繋がりができつつあって、まだ出だしの段階ですが、大きな可能性が見えています。ただ単にDIYで安くつくりましょうっていうことではなくて、「物づくりを自分たちの手でやっていこう」っていう動きが起きたらいいなと。

-------久田さんは、デザインのテーマの一つとして「イミテーション」というキーワードを挙げておられます。一般的にはデザイン上は避けられることが多い言葉かと思いますが、久田さんが意味する「イミテーション」について教えていただけますか?
久田: 僕たちは、リノベーションを17年ぐらいやってきました。僕は大工の経験があるのでよく分かるんですけれど、引き渡しのときにフローリングの傷などがあると、それを貼り替えたりしないといけません。もうこれは家がひとつの製品になってしまったんですね。パソコンなどに傷があったら当然、返品しますけど、それと同じ感覚で家も返品されてしまいます。そういう傷をなくそうと思うと、本物だったら傷が入りやすくなるので、結局フェイクにいくしかないんですよね。いわゆる「偽物」をどんどん使っていくっていう方向に傾いてしまって、いまでは日本の住宅は99%の内装材が偽物を使っているような状態で、ほとんどイミテーションで住宅がつくられていると言ってもいい。
 そういう流れとは違って、無垢のフローリングだけ床に貼っておいて、上のほうは全部剥がして白いペンキ仕上げにしといたらそれでかっこ良くなるから、そういったものをつくろうっていうムーブメントもあって。僕たちも含めてみんなそれをやってきたんですよね。変に見栄を張って偽物の材料を使うんじゃなくて、生のものを使っていけたらと。ある程度それが一般化しつつあると言うか、あちこちで見かけるようになってきたので、僕はイミテーションをイミテーションとして面白くする方法を追求したいんです。ファッションの業界でいうと、マルタン・マルジェラなんかが新しい「イミテーション」をつくりだしたと思うんですよね。僕も建築・インテリアのなかで、そういった新しいイミテーションを創造したいなと。本物に似せるんじゃなくて、イミテーションはイミテーションとしての新しい手法っていうものを確立していきたいです。その中のひとつが、ガラスにプリントをしていくっていう手法です。

-------久田さんがデザインコンセプトにかかげておられる「前衛で、素朴、純粋なデザインを(Punk, Primitive, Pure)」というコンセプトについて教えていただけますか?
久田: ひとつは、僕はリアルパンク世代で、すごく衝撃を受けたっていうのがあります。パンクには前衛的っていう意味と、自分たちでつくるという「Do it yourself」っていう考えがあって、DIYをやっているのもそこからです。元々建築を学んだわけではないので、知識やセンスが欠けている者がどう勝負していくかっていうことを実践しています。お金をかけずに、でもチープにならないような、プリミティブなものを追求したいです。純粋、ピュアというのは、突き詰めて混じり気がないものを目指したいということです。今はどうしても、求められるものは全てが「リラックス」だと思うんです。つまり、良いものも悪いものも全てミックスさせて、誰もが気軽に入れたり気軽にくつろげたりっていう空間を求められるんですけど、そうではなくて、研ぎすまして、緊張感のある空間をつくりたいなと。たとえば僕の実家は古い農家だったので、床の間にはいつも緊張した空間がありました。そういう空間があるからこそ、リラックスが感じられると考えています。全体がリラックスしていたら、だらけていくだけじゃないかな、と。だから、ここで言うピュアと先ほどの「イミテーション」は、言葉だけみると反対のようですが、実はつながっているコンセプトだと僕は考えています。

-------元々はファッションを勉強してこられて、なぜ建築関係のお仕事をされるように?
久田: これは挑戦というか、僕は、ファッションで挫折したんです。建築やインテリアのデザインも大変ですが、ファッションデザインの業界というのは、世界のトップレベルの感性でないと、戦っていけない世界だと思うんですよね。売ろうとすれば一般的なものになってしまいます。でも、トップでやっていけるのは、本当に自分の感性に従ったものをつくった上で、なおかつ売れないといけなくて。それを毎年、夏と冬に年2回もつくっていくなんてことは、普通のレベルではできない話なんですよね。それと比較すると、インテリアでは、まだオーダーメイドの需要があって、クライアントさえいれば、つくっていけるっていうのがあります。本当に自分のやりたいことをやりながらもビジネスとしても両立させている人数っていうのは、建築の方が圧倒的に多いんです。なので、打算的な部分もあるんですけれど、インテリアだったら何とか挑戦できるんじゃないかなというのが正直なところでした。

-------花やカトラリーによるシャンデリアなど、デザインした空間にあわせたオリジナルの什器も印象的です。空間づくりに付随する家具などをつくったり選んだりするときに、心がけておられることは?
久田: 空間については、できるだけシンプルに、というのが基本的な考え方です。僕が手がけさせてもらった空間から家具をとると、ただの四角い白い箱みたいになってしまうんですよね。つくるときっていうのは、なるべく必要最低限の労力で、ある程度の箱になるかっていうことを考えるだけで、それ以外のデザインを施すことはありません。そこに入れるデザイン的なものは、シャンデリアであったり、全部付け替えができるものを取り入れるようにしています。

-------子どもの頃を振り返って、いまのデザインにつながっているようなことはありましたか?
久田: やはり、家に影響を受けましたね。築80年の古い農家で育ったんです。両親は共働きだったので、常におじいちゃんと家をどうしつらえるかっていうのを、一緒にやっていました。おじいちゃんはもう仕事をしていなかったので、お花を活けたり書を書いたり、農作業をしたりという生活をしていました。その中で感じとった色々なもの、例えば歴史だとか、家についてのノウハウ・知識みたいなものを教えてもらって、それが僕の今に大きな影響を与えています。

-------今後、どのようなデザインをしていきたいですか?
久田: 自分のデザインを突き詰めるということはもちろんありますが、それ以外に、新しい日本の住宅のスタンダードをつくりたいと考えています。古民家が失われてしまって、「使い捨て」と言ってしまうと失礼になりますが、画一的なパッケージ住宅がたくさん出てきています。ヨーロッパやアメリカのように、最低でも200年程度の耐用年数があって、何十年に一回リノベーションをしながら長く使えるような新しいスタンダードを築きたいですね。使い捨てだからチープな材料でつくっていくっていう悪循環に陥っているのを、ここで変えたいです。もうひとつは、誰でも個性を発揮できるような、シンプルな箱型住宅を流通させたいと考えています。箱さえあれば、内装は免許がいりませんから、設計を頼まずに自分で思い描いたものをつくることができ、インテリアをもっと自由に楽しめるようになるでしょう。このプロジェクトは既にマンションで進めていて、『200マンション』という名前で外断熱を使って200年もつようなものを供給しようと、メーカーと一緒に開発を進めています。



DIY R SCHOOLでの風景
 
DIY R SCHOOLでの風景
 
ショールーム|ATEX(アテックス)
 
オフィス|インベストメントパートナーズ
 
薔薇シャンデリア

デザイン/佐竹紅美・久田カズオ 施工/9スタッフ 写真/久田カズオ
Lucia ambient(ルシアアンビエント)
 
久田カズオ
デザイン事務所9(ナイン)代表取締役兼クリエイティブディレクター。『前衛で、素朴、純粋なデザインを』というコンセプトの基、店舗デザイン、新築住宅設計、家具、グラフィックデザイン、アートディレクションなど様々な活動を行っている。

滋賀県の永源寺、農家の長男として生まれる。
中学生の時にセックスピストルズに衝撃を受け、その後大阪モード学園に入学。
寺山修司と三島由紀夫と村上春樹に傾倒。
コムデギャルソンとマルタンマルジェラに憧れ、ファッションを仕事とするが、才能のかけらもないことに気づき挫折。
現場作業アルバイトから大工となる。
デザインの現場への復帰のために、2001年に自宅マンションを自分ひとりでセルフリノベーション。1年をかけて。
それからの10年間に200件以上のリノベーションや店舗デザイン、住宅設計に関わる。
現在『DIY R SCHOOL』で、解体スケルトンから完成までをリノベーションする日本初のプロジェクトを手がけている。
 

「長蛇の列の穴開け行為」を「文化」として捉える。

年程前に、妻と娘と大阪の実家に一泊した。ゴールデンウィーク真っただ中でどこもかしこも人が多く、大阪駅では、京都に向かう新快速列車を待つ長蛇の列が出来ていた。僕らは前から3番目に並んでいて、僕たちの後ろにはまだまだ長い列が続く。ホームの階段からは、人がどんどん上がってくる。そのうちホームの端から端まで列が伸びて、後ろの方で曲がりはじめる。すると、ホームに上ってきた人は、列のどこかに"穴"を開けないと移動することができないので、みんないい塩梅の場所を見定めて、「すいません」と言いながら穴をつくってそこを通っていく。そして一度穴が開くと、周囲はそこが通路だと認識し始め、続く人たちもその穴をめがけて向かってくる。並んでいて自分の前に穴を開けられた人は、諦めて後ずさりして、もう一度穴を閉じるタイミングを待っているようだった。

 僕たちはかなり前方に並んでいたから穴を開けられる心配もなく(大体の穴は列の真ん中近くに開けられるのが常だ)ぼんやり並んでいたのだが、僕らの前、つまり2番目の人と、僕ら3番目の間に穴を開けようとしてくるおばちゃんが登場。あと2列前に行ったら細いとはいえ線路と白線の間の通路を通れるのにもかかわらず、わざわざそこをめがけてきたのだ。僕は「うわ、このおばちゃん、ここに穴開けるか……」と多少驚きながら後ずさりした。そして、妻に「今のおばちゃん、穴を開けるところ間違ってるよね」って言ったら、妻も「そうやな」と答えた。ようやくホームにやってきた電車に乗り込んだ。車内も満員。つり革に掴まりながら、ホームに並んでいる人の列に開ける、あの穴について考え始めた。穴を開けられる後ろ側の人が、後ずさりして前側の人との間に穴を作るときもあるし、前側の人が微妙にもう一歩前に詰めて、「ここに穴作りましょうね」と後ろ側の人に空気を匂わせることもあるし、通過する人が無理矢理こじ開けていくときもある。いろんなパターンがあるけれど、ほとんど無意識にやっているこの行為は、実は開ける側の勇気や見定めと、開けられる側の先読みした気遣いなどが絡み合った、コミュニケーション力を問われる協働作業なのではないか。

 そんな思いを巡らしていると、「ひょっとしたらあのおばちゃんはあえて狙った上であそこに穴を開けに来たんじゃないか……?」と、妄想はさらに加速する。つまり、僕自身が「おいおい空気読めよ」と思っていたあのコミュニケーションは、強者のおばちゃんからしてみたら「何を言ってんねん。あんたはまだ若いからわからんかもしれへんけどな、こういうところにこそ穴を開けるのが風流ってやつなんやで」というメッセージを発していたように思えてきたのだ。この「長蛇の列の穴開け行為」はひょっとしたらこれ自体がひとつの「文化」として捉えることで、単に並ぶだけではない創造的なセッションを生み出しているかもしれない……、などと結論めいたことを導き出した時、気付けば列車は京都駅に着いていたのだった。


(イラスト:イシワタマリ)

アサダワタル
日常編集家/文筆と音楽とプロジェクト
1979年大阪生まれ。
様々な領域におけるコミュニティの常識をリミックス。
著書に「住み開き 家から始めるコミュニティ」(筑摩書房)等。ユニットSJQ(HEADZ)ドラム担当。
ウェブサイト

霜月本 :『夜空と月の物語』 日本星景写真協会、 ピーピーエス通信社

が好きだ。わたしのデビュー作「月野さんのギター」のヒロインの名前は「月野りり子」だし、世に出ていない作品の中にも月をモチーフにしたものがやまほどある。お気に入りの読書カフェの名は「月と六ペンス」なのだけど、それももともと名前に惹かれてふらりと入ったのがきっかけだった。
 と、ここまで書いておいてなんですが、月が嫌いだというならエッセイのネタになるけれど、月が好きだというのはそれこそ月並み、わざわざ言うことでもないですねえ。だって、たいていの人は月が好きなんですもの。世界好感度ランキングを実施したら、ときには嫌われ者になってしまう太陽に大きく差をつけて月は1位に輝くんじゃないでしょうか。(なくなったら困るのは太陽のほうだけど)。こんなに世界中で愛されているものって、ほかにないんじゃないかなあと思うのです。


夜空と月の物語
日本星景写真協会、 ピーピーエス通信社
本体1,800円(税別)
出版社: パイインターナショナル 2014年8月発行

 この本にはうっとりするような世界中の月景色が掲載されている。(月の光でできる虹「月虹」なんて初めて知った。)しかもそれだけじゃなく、その場所で言い伝えられている月にまつわる物語も一緒に添えられている。
 月だけの写真集や月の物語集はあっても、このふたつを同時に味わえる本は少ないんじゃないだろうか。しかも世界中の人たちの想いを一度に味わうことができる。インドに伝わる物語とインドを照らす月を見ながら、インドの人は月にそんな思いを託していたんだなあと考える。これもひとつの立派な「旅」である。ページをめくると中国に伝わる物語があって赤い宮殿を月が照らしている写真がある。カナダのオーロラの中で輝く月があり、フランスのラベンダー畑を照らす月がある。月はたったひとつしかないはずなのに、世界中のあらゆる光景の中に同時に存在している。
 月に想いを馳せると、きっと誰でも詩人になってしまう。この本を眺めて、月を見上げて見ると、いつもと違った光景が見えるかもしれません。あなたも月の物語をつむいでみてはいかがでしょうか。

寒竹泉美(かんちくいずみ) HP
小説家
京都在住。小説の面白さを本を読まない人にも広めたいというコンセプトのもと、さまざまな活動を展開している。現在は自身が脚本・出演・演出をする朗読劇(2014年12月14日上演)の準備中。

ジュネの才能、ついに画面を飛び出す ~天才スピヴェット~

ぁ、私だ。『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督が初3Dと聞いて、「へぇ」と軽く驚いた。そうか、まだ撮ってなかったのか。私はむしろとうの昔に手がけているものとばかり思い込んでいた。飛び出すにしろ奥行きを出すにしろ、「立体」は彼の語り口と映像趣向にはもってこいの技術だろうと踏んでいたからだ。その意味でジュネにとって冒険となった『天才スピヴェット』は、10歳にして物理学の権威スミソニアン博物館から発明を表彰され、自宅のある西のモンタナ州から東のワシントンへと授賞式に参加するため、アメリカ横断ウルトラ「家出」を敢行する男の子の物語だ。家族構成はこんな調子。カウボーイの生活を本気で実践する父親。昆虫の採取と調査に心血を注ぐ母親。自分がアイドルになれないのは不幸にも田舎に生まれたからだと悪態をつく姉。そして、亡くなってしまった射撃の達人たる弟。風変わりにも程があるメンバーだけあって、それぞれの行動は規格外だ。この映画は、常識の枠から飛び出した家族の子供が、家と土地から飛び出す様子を、飛び出す絵本テイストの映像で描写した作品だと言える。たとえば剣が我々の鼻先にまで接近するようなわくわくギミックとして、あるいはスピヴェットがホーボーよろしく乗り込んだ貨物列車から見える大自然の奥行き表現として、はたまた彼の鋭い観察に基づいたユニークな物理学的分析結果を提示するノートとして、ジュネが「遊ぶ」3Dは、そこらの小手先で使われるものとはワケが違う。少年が主人公であることや、科学技術を重要なモチーフにしている点でも共通項のある作品にして、スコセッシが同じく初の3Dとして撮った『ヒューゴの不思議な発明』のあんばいに近いと私は感じた。
 監督のインタビューを読んで驚いたのだが、実はアメリカでのロケを一切していないというではないか。お隣のカナダで撮影したらしい。極めてアメリカらしい映像を別の国で撮り上げてしまうそのやり口に、ジュネのひねくれた根性が垣間見えて楽しいところだ。そんな彼の小さな分身たるスピヴェットのこの物語を、やがて思わぬ形で家族の喪失とそこからの再生というヒューマンなテーマに帰結させる手腕はとても鮮やかで、『アメリ』と同じく、ジュネのフィルモグラフィーのピークのひとつと言えそうだ。


(C) EPITHETE FILMS - TAPIOCA FILMS - FILMARTO - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA


『天才スピヴェット』
原題:L'extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet

11月15日(土)全国ロードショー

監督・製作総指揮:ジャン=ピエール・ジュネ
原作:ライフ・ラーセン
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン

出演:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター、ロバート・メイレット、ジュディ・デイヴィス

2013年/フランス・カナダ/105分/
配給:GAGA



野村雅夫(のむら まさお)
ラジオDJ/翻訳家
ラジオやテレビでの音楽番組を担当する他、イタリアの文化的お宝紹介グループ「京都ドーナッツクラブ」代表を務め、小説や映画字幕の翻訳なども手がける。
FM802 (Ciao! MUSICA / Fri. 12:00-18:00)
Inter FM (Happy Hour! / Mon., Tue. 17:00-19:00)
YTV (音楽ノチカラ / Wed. Midnight)

秋色リンゴとルバーブのデザート(タスマニア)

ンゴとルバーブに砂糖をお好みの量加えて煮るシンプルなデザート。飴色のリンゴにルバーブの紅がさしこまれ、秋の森を思わせる。数滴のミルクを落としいれて混ぜたサワークリームをたっぷりかけて、アイスクリームやビスケットを添えていただく。山の上に雪がちらりちらりと舞いはじめるイメージで、ココナッツを散らしてみたりして。

真子
スケッチ・ジャーナリスト
タスマニアと名古屋でデザインと建築を学ぶ。専門はグリーンアーキテクチャー、療養環境。国内外の町や森をスケッチブック片手に歩き、絵と言葉で記録している。
ウェブサイト

関西デザイン学生シンポジウムを体験するの巻

回は、グランフロント梅田で開催された、「関西デザイン学生シンポジウム2014」に行ってきました!「おもてなし」のデザインをテーマに、3組の学生がデザインプレゼンテーションを行うというものです。この他にLIVING & DESIGN2014の連動プロジェクトとして同時に開催されていた「ISU-TEN2014」(主催:公益社団法人日本インテリアデザイナー協会)にもお邪魔してきました。
 会場となったのはグランフロント梅田のなかにある、サンワカンパニーさんのショールーム。キッチンやお風呂、スタイリッシュなポスト、お風呂やドアなどが、ショールームというよりもまるで美術館のように綺麗に並ぶ、とてもオシャレな空間でした。期間中は100脚にも及ぶ椅子が展示されており、マンガの雑誌を座面に使用してある椅子など、ユニークなものが多かったです。
 シンポジウムの時間になり、神戸女子大学、大阪モード学園、大阪芸術大学・神戸芸術工科大学の、私と同じ学年の学生たちが考えた「おもてなし」のデザインプレゼンテーションが始まりました。旅館、切符、食などをテーマにしたデザインはもちろん、プレゼンテーションの方法にも工夫がありました。客席の参加者にお礼のカードを用意していたり、揃いのTシャツを着ていたり、手づくりの可愛い電球を現場に持ってきていたり。
 プレゼンテーションが終わってからは、懇親会にも参加させていただきました。プレゼンテーションを行った学生たちに準備期間のことなど貴重なお話を聞くことができ、これから学校の授業でプレゼンテーションを行わなければならない私にとって、とても勉強になる時間でした。プレゼンで使用した種ももらったので、どこに植えようかと密かに考えています(笑)。

風戸紗帆(かざと さほ)
京都精華大学人文学部3年生(2014年4月に3年生になりました。)
文章を書くのが好き。柔道初段を持っている。ちなみに得意技は一本背負い。