格安で世界旅行してみた。



ヨーロッパ編 その2 (デンマーク・フィンランド・スウェーデン・ノルウェー)

友達が住んでる寮に泊めてもらう。

デンマークのブランド、カールスバーグのビールなんかを飲みながら、街をブラブラする。

市庁舎横にも、ツリーが出てる。
後ろの方に小さく、チボリ公園が見えてる。





友達リックと待ち合わせて、ドライブ。

彼女の家はコペンハーゲンから車で30分ぐらい。
家から続く一本道は、緩やかな上り坂。
ミドスって名前の犬を連れて、そこを散歩。



夜、リックが大学のクリスマス・パーティに呼んでくれた。

30人ぐらいのクラスの、打ち上げだった。
もちろん、部外者は自分だけ。
途中でゲームが始まって、「何すればいいの?」と聞くと、リック曰く、

「景品があるから、頑張ってね。
罰ゲームもあるけど…
まあ、あなたは、適当に勘でやってみて。
ゲームは、全部デンマーク語だから。」

こういうゲームって割と得意なんだけど、さすがに勝てず、罰ゲームの皿洗いも経験。





ハムレットの舞台クロンボー城のある街、ヘルシンゴーへ。

海辺で、かなり寒い。
街を歩いて、カフェに入ってみる。
リックも、「ここは昔からやってるし、いかにもデンマークのデザインだわ。」と絶賛。



アンデルセンが育ったデンマークは、今も「おとぎの国」。

珍しい穴あきコイン(日本の50円玉みたいな感じ)にも、冠とハートがデザインされてる。
カップルがキスをしてる写真を元にデザインされてる切手、とか。





デンマークの次は、フィンランドのヘルシンキへ。

友達ハリーと合流した後、いきなり北極圏へ行く。

太陽は10時から2時の4時間ぐらいしか出てなくて、空はずっと夕焼けみたいなピンク。
マイナス30度とかになると、鼻がヘン。
息を吸うと鼻が凍って、息を吐くと融けていく感じ。

野生のトナカイもいる。
オフィシャルなサンタクロース村ってのがあって、トナカイとか、サンタクロースがいる。
サンタとの写真は、2,000円ぐらいっていう、リアルな値段だったのでやめた。
グループの人たちは、割と撮ってたけど。



クロスカントリー・スキー、スノーモービルとかをして遊ぶ。

クロスカントリーは、スキーの板が細くて、カカトもブラブラしてる。
「かなりセンスある」とは言ってもらったけど、慣れてくる頃には、もう汗だくだ。





で、そんな雪遊びの後、フィンランド名物のサウナで、汗を流す。
ハリー曰く、

「俺たちフィンランド人は、他の欧米人と比べて、初対面でガンガン喋ったりしない。
ちょっと距離をとるけど、時間をかけて、親しい関係を築いていくんだ。」

と。サウナってのも、そういう文化の一面らしい。
ちょっと日本に似てるかもな、とかいう話をしてた。

で、「そうそう、フィンランドの文化、1つ教えておくわ。」と、いきなり立ち上がると、外へ。

外は、マイナス30度。

「フィンランド人は、サウナで体が熱くなりすぎると、外の雪で冷やすんだ!」

と、素っ裸で、雪の上でゴロゴロ。

自分も一緒になって、裸で雪の上でゴロゴロ。

熱くなった体には、マイナス30度の外の雪は意外と気持ちよかった。
しかし、マイナス30度の雪の中、素っ裸でゴロゴロする男たちって、客観的にどうなんだろう。
既に親しい関係を築いていることは、分かったけれど。



「クリスマスを過ごしたい」っていうのが、フィンランドへ行く目的の一つだった。

クリスマスは、ハリーの彼女の家族と一緒に、ルオヴェシっていう町で過ごした。

ハリーの彼女は、4姉妹の3番目。
若草物語、あるいは細雪。

家はログ・ハウス風で、高い天井まで届くツリーが飾られてる。
暖炉の上にはトナカイが飾られてて、おっちゃんが
「あれは、わしが昔しとめたやつや・・・」と。
そう、猟師の家系!

クリスマスの食事は、スモークサーモンやムース肉の燻製がメインで、たくさんの皿を皆で囲む。
なんとなく、日本の「おせち」を思い出した。





フェリーに乗るため、ヘルシンキに戻ってくる。

ヘルシンキでは、A・アールトやE・サーリネンの建物を見た。

アールト設計の本屋には、「アールト」って名前のカフェがあって、静かでいい雰囲気。

ラハティにあるアールトの教会は、本当に上品だ。
昔は、こうやって建築家が家具とか照明もやってたんだよなあ。





夜行フェリーで、スウェーデンのストックホルムへ移動。

イタリア人と同室になった。
彼は、フランスで買ったギターを弾きながら、旅をしてるらしい。

暫くイタリア語の歌を聴いたり、自分が日本の歌を弾いたりしてた。
で、夜になると、さっきまで気楽だった彼が、異様な覇気をみなぎらせる。

「よし、ナンパに行くぜ!夜は船上パーティがあるって聞いたんだ。」

・・・さすが、イタリア人!

人を国のイメージで判断するのはあんましよくないのは分かってるんだけど、彼は、自分の持ってる「イタリア人」のイメージにピッタリだった。

そういえば、彼は、髪型がブチャっぽかったな。
自分の『信じられる道』を、歩いていたんだろう。





ストックホルムから、友達ジェスが待つヨーテボリへ。

まず、ヨーテボリの街を歩く。

海洋博物館では、ちょうど子供たちのガイド・ツアーと一緒になった。
亡霊の声が放送で流れて、子供たちと船長がナゾ解きをしていく、っていう内容。

でも、声がちょっと怖すぎたみたい。

「もう帰りたい!」って泣き出す子供が続出。

なんか途中から、亡霊の声が明らかに優しくなってんだけど、泣き出した子供は止まらない。
ちょっと可笑しく感じながら、ジェスの家がある、ヨーテボリ近くの小さな島へ向かう。





近くの島へハイキングに。
雪の中では百戦錬磨のジェスに、ついて行くので精一杯。
体格もいいしね。
身長190ぐらい。

「この道行くから。」って言われて、「これ崖やん!」って思うこと多々。
どうやらジェスの言う「ハイキング」ってのは、「ロック・クライミング」ってことらしい。

岩の上で立ち止まってるジェスに、やっとのことで追いついた。

ジェスが一言、
「文明を見失った。」

つまり、遭難している、と。
この時、気温はマイナス10度。
「寒いときは甘いもので血糖値を上げるといいらしい」とか、リアルな言葉を思い出してた。





ジェスが「お気に入りの場所」に連れてってくれた。

よくドラマとかにある、「なんかあったら、いつもここに来るのさ・・・」っていうやつ。
大阪で生まれ育った自分には、そういう場所がない。
ちょっと羨ましい。

山道を登って、大きな岩の横に車を止める。
岩の上に座り、海の方を眺める。
ここが、ジェスのお気に入りの場所らしい。

この夜は、海の上に、すっごい大きなオレンジの満月が出てた。





大晦日の昼間、ジェスの友達の結婚式があった。
ダニエル、ジェス、サラ、と一緒に車で向かう。

「俺たちが行くことはナイショだから、驚かせるぞー」

とか言いながら。

が、遅刻ギリギリ。
新郎新婦の入場直前に、割り込んで入る。

確かに、新郎新婦は驚いていた。
家族たちも驚いてた。

主役じゃないのに目立っちまった。

式は、家族と仲良しだけが来てる、シンプルなもの。
誓いの言葉と歌だけで、すごいよかった。





スウェーデンでは、酒は国営店でしか買えない。
しかも、税金で高い。
だから、酒入りのグレーの袋を持ってると、みんなに羨ましがられる。
この「魔法の袋」をひっ下げて、友達の年越しパーティについてった。

飲みながら、喋ったりゲームしたり。
カウントダウンの時は外に出て、皆で花火を見る。
誰かが、「ゴット・ニット・オール(明けましておめでとう)!」って叫びながら、シャンパンを皆にスプレーした。
あっという間に、ジャケットの上で凍ってた。

そんな年越し。





年越しパーティの翌日、朝はゆっくりと紅茶なんかを飲んでる。
友達に「今日は何する?」って聞くと、

「ノルウェーでも行ってみるか?」



年越しの瞬間はマイナス20℃だったのに、たった5時間でプラス4℃ぐらいまで気温が上がってた。
しばらくグズッてた車も何とか機嫌を直してくれて、やっと出発。

スウェーデンとノルウェーの国境で、森の中を少し歩く。
本当に静かで、空気がすごく澄んでる。
しばらく行くと、滝が見えてきた。

が、この滝、凍ってた!
友達たちも、この滝が凍ってるのを見るのは初めてだったらしい。





目的地のフレデリクステンに到着。
ここは、昔の要塞。
小高い丘があって、ソリをしてる人がたくさんいる。
ふと横を見ると、割れたソリが捨ててある。

渡りに舟、雪山にソリ、ですな。



それを拾って、交代でソリを楽しんだ。
高さもあるし、結構スピードが出る。

ミッケって奴が、「昔、ソリで足の骨を折ったことあるわ」って言わなければ、もっとスピードを出してたけど。



この雪山を登りながら、ミッケが言ってた。

「人生って、短いよな。
俺にはやりたいこと、登りたい山が、まだまだあるんだ。
人生が2、3回あれば、やりたいことを全部やれるかもな。
それぞれの人生が、150年ぐらいでさ。」





ヨーテボリを出て、ストックホルムへ戻ってくる。

ガイドブックではここのユースは「年中無休」ってなってたけど、新年で1週間ぐらい閉まってた。
これが分かったのが、夜8時頃。
ガイドブックに文句を言っても仕方ないし、高いホテルには泊まりたくなかったので、バーを何件かウロウロする。

3時過ぎに最後のバーを追い出されて、暫く街を彷徨いながら、

「ホテル代をケチって凍死とか、シャレにならんな」

って思ってた。

気づけば、小さなカマクラっぽいモノを作ってた。
すごいね、人間の防衛本能。
で、そこで暫く、アバの歌を歌いながら過ごす。

朝方になって、人がポツポツ通り始めた。
若いお姉さんに、養豚場の豚でも見るかのように冷たい目で見られたけれども、とにかくこの時、何とか凍死しないで済んだことを確信した。



ガムラ・スタン(旧市街)を歩きながら、次の目的地、灼熱の東南アジアのことを考えてた。



つづき 東南アジア編 (タイ・マレーシア・シンガポール・ベトナム)



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