格安で世界旅行してみた。



ヨーロッパ編 その1 (イギリス・フランス・ドイツ)

ロンドンに着いた。
しとしとと降る雨の中、やけに静かなチューブ(地下鉄)で移動しながら、これもイギリスっぽくていいかも、なんて思ってた。



ロンドンでは、とにかく建築をたくさん見て歩いた。
古いものから新しいものまで。

2階建てバスは、シャア専用ばりに赤かった。
ただし、スピードは、通常。

寒かったけど、セント・ポール大聖堂の前で写真を撮りたくてバスを待つ。

冷えた体をあっためるには、パブで酒を飲む。





ロイズ(保険会社の建物)は見つけにくかったけど、夜の青光がかっこいい。

同じ建築家、R・ロジャースのTV局も見た。
映画「シューティング・フィッシュ」の冒頭で使われてるやつで、いかにもハイテク建築。





バースって街に行く。
「BATH(風呂)」の語源になったと言われてて、ローマ時代からの温泉が残ってる場所。

ロンドンで雨だった分、バースの晴天が嬉しい。
これぐらいの大きさの街が、すごく落ち着く。
ロイヤル・クレッセントまで歩く道にも、アンティーク・ショップなんかが小ぢんまりと並んでる。





ソールズベリーから、ストーン・ヘンジへ。

ソールズベリーのユースで、日本からの旅人に会った。
彼曰く、「ストーン・ヘンジには、石だけで他には何もない。」
「だから、行く価値ないよ。」って。

本当に、人の価値観はそれぞれだな、って思う。
自分なら、「他には何もない。だから、行く価値あるよ。」
って続ける。





花の都、パリへ。

日が傾いた頃にバスティーユ広場を横切って、ユースに辿りつく。
部屋のドアを開けると・・・裸の大男が立ってる・・・はて?
どうやら、シャワーの湯が出ないらしい。

彼は、「俺はこんな格好やから、お前が受付へ行って話をしてこい!」と。
「俺の名前はアンドレだ。ヨロシク。」とも。

なんかヘンな感じやけど、まあ、どっちにしても湯が出ないと困るので、受付へ・・・。

「すぐ直る」って。よかった!

・・・と思ったのも束の間で、配管工事が始まった。
工事でカンカンいってるし、相変わらずアンドレはウルサイ。

しかも、どっかのボーイスカウトの子供たちが来てるみたいで、外で騒ぎ始めたあげく、うちの部屋に「ピンポンダッシュ」(のノック版)をしてくる。

花の都のイメージがあまり悪くならないうちに、夜の街へ繰り出すことにした。



映画のシーンを思い出しながら、ポンヌフを歩く。





ポンピドゥーにも行ってみる。

これも、できた当初は喧々諤々だったらしいけど、今じゃあ、パリになくてはならない観光名所だもんな。
多数派の一時的な意見ってのも、アテにならないもんだ。





フランスでは、なるべくフランス語で喋ろうと心がけた。

もちろん、どこに行ってもなるべく現地語を喋るようにしてるんだけど、フランスは特別。
英語で道を聞いたりすると、「ごめんなさい。英語は全然喋れないから。」って、
すごく素っ気なく、そしてすごく「流暢に」言われたりする。
「今のやつは、絶対、英語かなり喋るハズ」とか思う。



J・ヌーヴェルのカルティエ財団の建物を見に行った。
分かりにくい場所にあるから、少し、迷った。
でもその甲斐あって、「透明建築」を堪能できた。

下の写真は、同じくJ・ヌーヴェルのアラブ世界研究所。
ハイテク・ファサードなんだけど、動かなくなってる部分もあった。
こういうメンテは、大変だろうな。





12月、気温はマイナスまで冷え込んでいた、ベルリンへ。

オーストラリアでクラスメイトだった、イングリッドが迎えてくれた。
彼女は、「クラスメイト」と言っても自分より20以上年上だ。
雰囲気とか、若いけどね。

オーストラリアの大学(院)では、「留学生」と「社会人とか30代以上の人」が多いことにビックリした。
彼女も、そんなクラスメイトの一人。



で、一緒に100番(だったかな?)のバスに乗る。
このバスで、ベルリンの観光名所を順にたどっていくことができる。
中心の広場までやってくる。





ベルリンの街を歩きながら、イングリッドが信号を指差す。

街を歩いてて、信号の絵が2種類あることに気づいた?
青信号の人が歩いてる絵、向こうの信号は細い人だけど、こっちはちょっと太ってる人でしょ。
実は、昔の東ドイツと西ドイツで違う絵を使ってたのよ。
で、東西統一の時に投票したの。
それで私たち、昔の絵を、両方残そう、って決めたのよ。





カイザー・ヴィルヘルム教会は、戦争で壊れたままの形で保存されてる。
原爆ドームみたいなもんだろうか。

今は、教会としての機能は、横のガラスブロックの建物にある。
これも、不思議な雰囲気でよかったなあ。

イングリッド曰く、「ここのキリスト像は、飛んでるように見えるから好き。
他の教会だと、痛々しくて見てられない。」と。





ベルリンでは、あっちこっちでクレーンを見た。
「ヨーロッパの工事現場」って言われてるだけあって、建設ラッシュ。
世界中の建築家の建物を見ることができる。

その中でも気に入ったのは、D・リベスキンドのユダヤ博物館。


雑誌で見たときは、正直、「なんじゃこら?」って思った。
でも、行けば分かる。
「虐殺」っていう異様な機能を与えられた空間の、違ったカタチでの伝承。





ベルリンから飛行機でハンブルクへ。

ルフトハンザのべーグルが美味しかった。
北欧でも、機内食は割と美味しかった印象がある。



ここから友達ヘンリックの車で、キール、フレンスブルク、リューベックと移動することになる。

どの街でもクリスマス・マーケットをやってて、アツアツのフライド・マッシュルームや、キャラメル・アーモンドがすごく美味しい。
ラム酒入りのココアなんかもあって、体を温めてくれる。




ヘンリックの故郷、フレンスブルクは、白くて綺麗な街。ドイツの北端にあって、デンマークがすぐそこに見えてる。



郊外をドライブしてると、緑がどこまでも平らに続いてる。
発電用の白い風車が優雅に回ってて、「ヨーロッパに来たんだ」ってカンジがする。

北海へ夕日を見に行った。
すっごい遠浅で、見たことないぐらい、何もかも真っ赤に染まってる。

「もう少し身をのり出して写真を・・・」

って思ってたら、海にハマった。

自分では脱出できず、ヘンリックが北海から「引き抜いて」くれた。
北海の「底よりも下に潜った」って、今思えばちょっと貴重な経験かも。



ヘンリックの家に行って、ビックリ。

散らかり方が、尋常じゃない。
一瞬、「泥棒に入られたのか」と思った。
物が散らかってて、床の色が分からない。

類が友を呼んだのかどうか、シェアメイトのマイルトと2人揃って、散らかし放題。
泊めてもらってるので、例によって、料理とか洗い物とかをしてた。

帰る日になって、

「もう少し泊まってかないか?」

って、スカウトされた。



後ろ髪を引かれる思いで、北欧へと向かう飛行機に乗り込む。



つづき ヨーロッパ編 その2 (デンマーク・フィンランド・スウェーデン・ノルウェー)



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