格安で世界旅行してみた。
北米編 (メキシコ・アメリカ)
大阪から東京、ロサンジェルス、と全日空のジャンボ機で移動。
この時はテロ後2ヶ月ぐらい。
で、アメリカ乗り入れ便のセキュリティ・チェックが、すごく厳しかった。
70 代ぐらいのおばあさんが、「私がテロリストに見える?!」と係員さんに激怒してたり。
で、初めの目的地ロサンジェルスに到着。
なんとなく、空気が乾燥してる気がする。
ふと、友達が言ってた、「空港に着くと、その国の匂いがする。」ってのを思い出した。
サンタ・モニカでは、いわゆる「西海岸な」風景を見ることができる。
タンクトップでローラーブレードに乗ってる人がたくさん。
「もう11月やん」って思ったけど、ここはあんまり寒くない。

ロング・ビーチにある、ウェイフェアーズ・チャペル。
フランク・ロイド・ライトの息子が、設計してる。
海辺の丘にあるってことで、人気があるみたい。
一緒にいたアメリカ人の友達曰く、
「F・L・ライトなんて知らないよ。
でも、ここは気に入った。
ここで結婚式をしたい!」

友達んちで、引越しパーティがあった。
カリフォルニア・ワインを飲みながら、色んなゲームをする。
ツイスターとか、ビンゴっぽいのとか。
この時は20人ぐらいは来てて、ヒスパニック系も多かった。
確かに、カリフォルニア州にはヒスパニックが多い、って聞いたことあるな。
スペイン語で話をしてるやつらも、結構いた。

このパーティ、楽しかったんだけど、1つビビッたことがあった。
「ブラウニー(ケーキ)は2種類だよ。1つはプレーン。もう1つは、"マジック"ブラウニー。」
"マジック"って方には、マリファナが入ってる。
そんなのを自分たちで焼いたりする、ってのにビビッた。
もちろん、パーティに来てる全員が食べてるわけではないけど。
何人かに聞くと、「まあ、誰でも一度は通る道だよな。」と。
日本で、タバコを吸うぐらいの感覚っぽい。
アメリカの中でも、LAっていう土地柄もあるんだろうな。
「吸うより、食べる方が、"モチ"がいいんだよ。まあ、このケーキなら、2つぐらいが適量だな。」
と言いながら7つ食べた友達は、次の日フラフラになってた。
次はメキシコ・シティへ。
アステカ文明のピラミッド、カトリック教会、世界最大と言われる街メキシコ・シティ・・・。
メキシコにいる間、色んなものを観た。
街はすっごいカラフル。
フェルナンド、シンシア、っていう2人の友達に泊めてもらった。
2人とも、すげーラテンっぽい。
まあ、明るい、ってこと。
時間にも、大らかだし。
シンシアが、
「待ち合わせに2時間ぐらい遅れていったら、待ってなかったのよ」
って言ってたことがある。
「そりゃあ、待ってないだろ。」
テオティワカンに行って、太陽と月の2つのピラミッドに登った。
「テオティワカン」ってのは、アステカ語で「神々の住む場所」って意味らしい。
アジア人が少なかったからだけど、遠足の中学生たちに
「一緒に写真撮っていいですか?」って聞かれた。
こういうの、恥ずかしいけど、ちょっと嬉しい。
撮り終わったら、「グラシアス (ありがとう)!」って。
こちらこそ!

帰りの車で、シンシアが十字を切って手にキスしてた。
車を運転する時の、「おまじない」らしい。
信心深くない自分にとっては、新鮮な感じ。
メキシコシティでは、車の数も多いし運転もめちゃ荒い。
「プロント!プロント!(急げ)」
って、よく聞いた。
たしかに、おまじないが必要かもね。

もう一人の友達、フェルナンド。
彼は親戚とかとよく遊ぶみたいで、一緒についてった。
彼が用事してる最中は、ほったらかしにされる。
で、親戚に、スペイン語だけで話し続けられるって、ちょっと大変。
スペイン語分かってないって、知ってるだろうけど、お構いなし。
でも、そういうのが、ありがたい。
不思議なもんで、分からない言葉の世界にいると、何となく感覚が鋭くなる。
「今、この写真の説明してるんだな。お爺ちゃんはいい人だったのよ、ってことかな。」
とか、「これは笑い話なんだな。」とか。
で、ちょっとカジッたフレーズを使ったりしてたら、スペイン語、かなり喋れるようになった。
「後1ヶ月いれば、スペイン語ペラペラになるよ。」
とか言われて、ホントに滞在延長を考えてた。
朝ご飯に肉が出続けてなければ、ホントに延長してたと思う。

サボテンを見て、フェルナンドが言ってた。
「こういうのって、メキシコっぽい感じがする?
多分、ソトのやつからしたらそうだよな。
サボテンの横で、ソンブレロかぶって、テキーラ飲んで…って。
でもさ、それって、富士山の横でサケを飲んでるサムライ、と同じだぜ。」
トゥーラの遺跡は、テオティワカンとも違って、静かな雰囲気でよかった。
他には、テポストランやトルーカみたいな、ちょっとマイナーな郊外へも足をのばした。

メキシコ・シティで地下鉄に乗るとき、フェルナンドに言われた。
「とにかく気をつけろ」
確かに、ちょっとヤバイ雰囲気。
で、そんな車内に、女の子2人が歩いてきた。
姉妹みたいに見えたけど、2人とも、4歳前後だったと思う。
今考えても、絶対に日本の小学校入学前。
で、片方の子が、小さな楽器で何かを演奏する。
で、もう一人の子が、横で、乗客に缶を差し出す。
乗客のほとんどは、反応しない。
おそらく、日常茶飯事で、いちいち相手にはしてられないのだろう。
彼女たちもそれが分かっていて、乗客が反応しなければ、すぐに次の乗客へ。
これを繰り返し、次の車両へと移っていく。
子供が何かをしてお金を集めるのは、特に海外ではよく見かける。
でも、大体、親が横で見張ってたりする。
この時は、小さな女の子2人。
何もできなかった。
感謝祭のタイミングに合わせて、テネシー州のノックスヴィルへ。
アメリカ南部の、「大家族で過ごす感謝祭」を体験したかったので。
ロサンジェルスとメキシコシティの後だけに、空気の美味しさは格別。
もちろん、名産のジャック・ダニエルズの味も格別だ。

「サザン・ホスピタリティ」って言葉どおり、みんなすごく温かくもてなしてくれた。
ただ、困ったことが1つ。
それは、手加減なしの「南部なまり」。
「Do
you want a pumpkin
パー?」
「え?パーって何・・・?ああ、パイのことか・・・。」
って頭の中で変換してから、「Yes!」

グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園へ。
友達曰く、「紅葉と雪の間で、見所のないショボイ季節」。
野生の鹿もいた。
残念ながら、熊は見かけなかった。(いるらしいけど・・・)
帰りに、ギャトリンバーグっていう町に寄る。
たくさんの土産屋が並んでる。
小さい町で、自分みたいな「外」からの観光客は、ほとんどいなかった。
ウロウロしてると、TAFFY(タフィ)っていう、この時期の飴を試食させてくれた。
それも、かなりたくさん。
たまには、観光客らしく見えるのもいいもんだ。

感謝祭(サンクス・ギビング)の日。
親戚がたくさん、料理を持ち寄って集まる。
もちろん、メインは七面鳥!
で、みんなでワイワイと楽しく過ごす。
湖までドライブした。
この日は、みんなで水切り(石を投げて、水の上で飛ばすやつ)なんかをして遊んでた。
やっぱ、自然の中の遊びって、どこの国でも同じなんだと実感。

飛行機の乗り継ぎが便利だったから、アトランタを使った。
友達のアニータのうちに泊めてもらう。
学生っていっても、アメリカの院生、奨学金をもらってるとデカいうちに住んでる。
アトランタと、アセンズの間を車で移動。
途中にある「スパゲティ・ジャンクション」では、高速道路が、スパゲティみたいになってる。
こんなのを見ると、アメリカが車の国だってことを実感する。
日帰りで郊外へハイキングに行ったり、大学をウロウロして過ごした。

アニータのゼミの打ち上げに、混ぜてもらった。
アメリカのゼミは、日本に比べると、先生と学生の距離が近い。
一緒に飲むと言っても、日本のような緊張はない感じ。
アトランタでは、ハイ・アート美術館に行った。
「いかにも」って感じのマイヤー・グリッドが綺麗。
1階には、F・L・ライトがデザインした窓もある。

飛行機に乗るアトランタでは、ユースで日本人と同室になった。
彼は、色んな国のストリップを見ながら旅をしてるらしい。
「イギリスは最高さ。ストリップを見てる時も紳士って感じでさ。」
と言う。
まあ、色んな旅をしてる奴がいるなあ、と思いながら、イギリス行きの飛行機に乗り込んだ。
つづき ヨーロッパ編 その1 (イギリス・フランス・ドイツ)
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