栃木の湖畔

July 17, 2008

小雨の中、日光東照宮へ。



有名なサルやネコたちに挨拶をする。



竜はよく鳴いていた。
随分と昔に行った石見銀山の鳴竜は極彩色だったことを思い出す。

中善寺湖畔を歩く。
目当ては、アントニン・レーモンド設計の、イタリア大使館別荘だ。
一番の特徴は、市松模様の杉皮張りの内外装だろう。
イブシ銀の魅力がある建物で、開放感ある各部屋からは、湖の景観を楽しむことができる。



副邸では、当時の国際的な社交倶楽部の様子が映像で紹介されていた。
今ほど多様な娯楽がなかった頃には、ここでのヨットや釣りというのは、どれほどのものだったんだろうかと想像する。
正装でボートを漕ぐ様子には、つっこんでしまったけれど。



その日の中禅寺湖には、少しの霧が出ていた。

群馬の湖畔

July 15, 2008

これまで未到の都道府県シリーズ、群馬県と栃木県へ。
関西に住んでいると、やはり遠く感じる地域だ。

まずは群馬。

草津で露天風呂へ。
たまには青空の下で風呂に入るのもいいものだ。
といっても、僕はすぐにのぼせてしまうたちなので、あまり長くは入っていられない。



そこから、白根山へ向かう。
ちらほらと残雪がある中、湯釜と呼ばれる火口湖へ。
不思議なエメラルドグリーンを眺める。



群馬ではもう一箇所、みどり市の富弘美術館へ。
ヨコミゾマコト氏の設計で、シャボン玉をイメージした建物内部には、廊下や柱はなく、円筒状の部屋が集まっている。
角がない空間というのは、複数素材の混在と合わさって、独特の展示空間をつくっていた。



手足の自由を失った後、口で筆をくわえて詩画を始めた星野富弘氏。
そんな彼の絵を眺めた後で、草木湖畔を歩く。

横の男性陣は、「すごいなあ。ワシらも朝からビール飲んどる場合じゃないなあ。」と言っていた。
彼らにとっても、きっと印象的な美術館だったろう。

丘の上の

July 08, 2008

千代田短期大学、介護福祉コースで、非常勤講師として授業をもっている。

と言うと、「なぜ介護のコースで建築を教えているの?」とよく聞かれる。
(他の講師陣は、病院等で勤務の方が多い。)

授業では、街や建物内でのバリアフリーやユニバーサルデザイン等、多岐にわたる内容を扱う。



「畳の大きさ」なんかから始めて、最初はどうなることかと思っていたのだけれど、何回かの授業で住宅の基本的なことは理解してもらえたようだ。
「この立地に2LDKで3,000万円か。向きもイマイチの物件なのに…」なんて妙にリアルな呟きを聞くと、複雑な心境にはなるけれど。

鏡の向こうの世界

June 30, 2008

建築関係のコンペで、佳作入選した。
『第1回Komy Mirror Competition -コミーミラーをどのように建築に組み込むか-』という、鏡がテーマのコンペ。



たまに、日常と非日常なんかの「境界」について考える。
今回は、そんな「すぐ近くの遥か彼方」をテーマにした提案だ。

夏のゴーギャン

June 25, 2008

ゴーギャンを買った。

たまに花を買うのだけれど、今回は、珍しくゴーギャンが置いてあった。
八重咲きのヒマワリの品種で、花びらは細長く、橙色が濃い。



ヒマワリには、他に、ゴッホ、モネ、なんて品種もあるらしい。
絵描きとしてはモネの雰囲気が一番好きだけど、ヒマワリって感じではないかなあ。

切花よりも野に咲く一輪の花の方がよいというブラックジャックの言葉に同意するけれど、都市に住んでいる者には切花も必要だろう。

トゥーゲントハット邸、発刊

June 23, 2008

以前に翻訳した本が、出版された。
ミースの『トゥーゲントハット邸』。



前回担当した『山邑邸』に比べると、アッサリと渋めの表紙だ。
「Less is More」を標榜したミースらしい、か。

たまたまだけれど、シリーズで担当させてもらった最初の3冊が3巨匠というのは、何となく嬉しいもの。

さて、次は誰だ?

久しぶりの京都

June 12, 2008

仕事関係の用事で、久しぶりに京都へ。

神戸方面での用事もあって慌しい日だったので、やお屋の二かいで食事をし、市場を歩いただけ。



前は京都・奈良で寺社仏閣巡りなんかをよくしてたんだけど、暫く行ってないなあ。
あの雰囲気に触れに、また行きたくなってきた。

6月の第一週

June 06, 2008

コマゴマと外とのやり取りがある用事が多い一週間だった。

先週風邪をひいた。
ちょくちょく入る会食でリズムが崩れて、なかなか治らなかった。
が、「会食だから」ではなく、「単に飲みすぎ」だと気づく。

連載関係の座談会をした。
なんだかいつもの飲み会になったのだけれど、最終的には座談会的にまとめた。

建築コンペで入選した。
同日に「風の噂」で聞きつけた知人からお祝いを言われて、その風速に驚いた。

新しい仕事の流れがあったり、コンサートに行ったり、フランス映画を観たり。
そんな一週間。

来週は走る。

THE BUCKET LIST

May 28, 2008

久しぶりに映画館へ。

自分の余命を知った二人が、「棺おけリスト」として書き出した、やりたいことを実行していくドラマ「最高の人生の見つけ方」。
ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマンの共演。

おそらく誰もが、この映画の後で自分の生き方を省みるだろう。

目の前の現実に対峙して小さな幸せを見出していくこと、そして、大きな目標に向かって進むこと。
大きな目標を描けば、孤独も耐えなければならず、時に厳しい決断もしなければならない。

「過程」は無茶苦茶で「結果」だけはよかっただとか、その逆のような話というのは、あまり聞かない。
おそらく、「過程」と「結果」、「目の前の現実」と「大きな目標」を別物として扱うのではなく、その両方との連続性を意識しながらその一瞬一瞬を生きていく、ということが大事ではないだろうか。

映画館を後にしながら、そんなことを思った。

そして、荘厳な景色に出会うために旅に出たくなった。

建築ノオト

May 21, 2008

学芸出版社での新連載が始まった。

スタジオOJMMが企画編集する連載コラムで、マイナーチェンジを繰り返しながら、6年目。
今のハイブリッド・コラムの形式に落ち着いてから3年目なのだけれど、引き続き、思いついたアイデアはちょこちょこと試していきたい。



都市と建築に携わる全ての人にお届けする、ハイブリッド・コラム、第1回(5月号)の内容は

上海にて新入社員の美術家、安福真紀子の「上海ことはじめ」
絵描き、鈴木啓文の「短い宵、路地に幻燈がともる」
インテリアコーディネーター、ユイコの「色とりどりの世界」
大阪ドーナッツクラブ代表、野村雅夫の「街は主役だ! 〜銀幕を彩る個性あるランドスケープ〜」

違った視座から建築周辺の話題を綴るカルテットが、この先どう進んでいくのか。
こちらとしても楽しみだ。

そして、不定期掲載予定の編集後記(座談会あるいは飲み会)も楽しみにしている。

近代建築レトロナイト

May 19, 2008

ロック、ポップス、クラシック。
ナマの音を聴くのは色々な刺激にもなるし、知人のイベントにはなるべく行くようにしているのだけれど、この時期はコンサートやライブの機会が多い。

先日は、大阪の近代建築で食事と音楽を楽しむというイベントがあった。
淀屋橋の芝川ビル。



フランス風ベトナム料理。
ベトナムのホイアンやフエ、そして、他の国の旅先で立ち寄ったベトナム料理屋を思い出す。



で、演奏を楽しんで、中南米っぽい(「ライトっぽい」とも言える)装飾を横目に帰途へ。



女子短大の先駆として当時は「ハイカラ」と言われたビルで、今の僕たちは「レトロ」な雰囲気を楽しんでいる。

歴史は巡るものだ。

再び、脱稿。

May 12, 2008

重なる時には重なるもので、4月発刊の「旧山邑邸(ヨドコウ迎賓館)」を終えたと思ったら、次の出版翻訳原稿がやってきた。
今回は、ミース・ファン・デル・ローエの「トゥーゲントハット邸」だ。

偶然だけれど、ワールド・アーキテクチャーのシリーズで手がけた3冊は、コルビュジェ、ライト、ミース、と建築界の3大巨匠の作品となった。

次は、誰の作品だろうか。

続けていくこと と 伝えていくこと

May 06, 2008

京都と東京。
今年度の連載についてやり取り。

何事もそうだけれど、スタートにはエネルギーが必要だ。
新しい連載について色々と考えを巡らせる。

で、もう一方の学芸出版社での連載は、5周年という区切りを越えて、継続させていただくことになった。
この連載では、企画・編集をしているのだけれど、現在、鋭意編集中だ。



GW前、知り合いのライブに行った。
「激しめのボサノバ」なんて聞いていたのだけれど、めちゃロックだった。

深紅のギター、ストイックに刻まれるビート、そして怪しく輝くベアークロー。
弦と爪の2つの平行線が、メロディを綴っていく。
(ベアークローは演奏には使われていなかった気もするというかむしろ邪魔そうに見える瞬間もあったが。)

ウォーズマンなのに30分以上の熱演、なんて方向のネタはニッチ過ぎるのでやめておくけれど、久しぶりのライブはすごく楽しい。
何かを残したい、何かを伝えたい、そんな思い。

血が騒いでしまってまっすぐ帰ることができないので、近くのバーに寄ってマスターと諸々な談義を交わす。
音楽や連載関係の話が色々と広がった夜。

Crouching Dragon

April 25, 2008

これまでに行ったことがなかった都道府県の一つ、愛媛県へ。



道後温泉本館。
「千と千尋の神隠し」の「油屋」のモデルの一つと言われる。

そして、道後の街は観光客で溢れかえっていた。



そこから大洲へ。
この街には、臥龍山荘がある。
最近、NHKの世界の名建築100選でも、リストアップされていた。
以前から建築家たちの話でちらほらと聞いていたので、一度行ってみたかった。



確かに、よく構成された空間で、ディテールが、程よく凝っている。
丸窓や欄間の透彫、生きた槇の木の「捨て柱」。

臥龍山荘、そして大洲の街を歩いていると、旅をしているんだということを思い出す。
竹林なんかを歩いていると、そういうことを考えることすら忘れるくらい、高揚する。
そして落ち着く。

日常の中、次の非日常に思いを巡らせる。
行ったことがない都道府県は、まだ10近く残っている。

FARSIDE

April 16, 2008

OJMMのサイトで、設計案を公開。
今度は、中崎町の店舗の実施計画案。



昔ながらの路地裏にあるけれど、主に海外のものを取り扱う店舗。
ここのカフェバーで夜に飲んでいたら、どこにいるのかが分からなくなりそうだ。